News Diet
https://m.media-amazon.com/images/I/41mehpAsKuL._SY346_.jpg
世界はとにかく複雑だ。週に一冊は本を読もう。もし二〇ページ読んでも世界に対するあなたの見識が広がったり変化したりしない本は、読むのをやめてもかまわない。反対に二ページごとに新たな認識をもたらしてくれる本を見つけたときは、最後まで読み通そう。そして別の本をはさむことなく、つづけてもう一度読み返す。二度読んだときに得られる効果は、一度しか読まないときの倍どころではない。私の経験から言えば、効果はほぼ一〇倍にはね上がる。「二度読み」の効果の高さは、もちろん長文記事にも当てはまる。 News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.552-557). Kindle 版. あなたは以前よりも一日あたり九〇分、余分に時間を手に入れたことになる。一週間分あわせると、一日の労働時間に相当する。控えめに見積もっても、あなたには一年につき一か月以上もの余分な時間ができることになる。以前は十一か月だったあなたの一年が、ようやくまた十二か月に戻るのだ。News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.595-598). Kindle 版. そうしてニュースは私たちの思考の最前列に場所をとり、そのほかのどんな情報(たとえば統計や歴史的な対比、複雑な論拠や反論など)よりも格段に「利用可能」になる──決断の根拠としては、そのほかの情報のほうがはるかに適していたとしても。News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.1264-1266). Kindle 版. 日刊紙(紙・電子版とも)、ラジオ、テレビ、ソーシャルメディアから流れてくるニュースは完全に断って、週刊新聞一紙だけ(あるいは週刊誌一誌だけ)を読むのだ。二紙や三紙でなく、一紙というのがポイントだ。電子版ではなく、紙の新聞を読もう。理由は簡単だ。紙の新聞にはハイパーリンクがない。 News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.632-635). Kindle 版. ニュースは、自律神経系のひとつである「交感神経」を休ませない。感情を乱されるような話を見聞きすると、そのたびにストレスホルモンである「コルチゾール」が放出される。血液中にコルチゾールが放出されると、その量の多寡にかかわらず、免疫システムは弱まり、成長ホルモンの生成も妨げられる。ニュースを消費すると、あなたの体はストレスにさらされるのだ。News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.1075-1079). Kindle 版. しかし地位の変化で影響を受けるのは、私たちの感情だけではない。ロンドン大学の教授であるマイケル・マーモットは、社会的地位の低い人ほど病気になりやすく、うつを患う頻度も高く、寿命も短いことを証明している。地位は、体にも大きな影響を及ぼすのだ。News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.1565-1568). Kindle 版. すでに「逆転」現象が起きていると推測している研究結果も複数ある──つまり、インターネットにおけるコンテンツやユーザーやクリックの五〇パーセント以上は〝フェイク〟だということだ。それらに操られないよう最も効果的に身を守るには、ニュースの消費を完全に断つのが一番だ。それにニュースを断てば、不要な広告の大半を厄介払いできるという、うれしいおまけもついてくる。広告は、通常ニュースにともなって表示されるものだからだ。News Dietロルフ・ドベリ (Kindle の位置No.1773-1778). Kindle 版.